季節ごとのお手入れ

春の作業

ブルーベリーの花

4月から5月にかけて、ブルーベリーの花が開花します。花は、ドウダンツツジに似た小さなつぼ型の小花です。 色は白色が主ですが、品種によっては紅色がかった花や 黄緑色の花など様々です。
この時期、新しい枝にアブラムシがつくことがあるので、発見したら歯ブラシなどでこすり落とします。また、株のまわりに雑草が生えていたら取り除きましょう。 水やりは、土の表面が乾いていたらたっぷりとやります。

花が咲き終わると、いよいよ果実が結実する時期です。 開花期に受精がうまくいった花は、花弁が落ちた後に果実の肥大が始まります。
果実が順調に育ってきたら、水を切らさないように気をつけて水やりしましょう。 木を乾燥させてしまうと、果実はしぼんでしまいます。
また、ブルーベリーの果実は鳥の大好物なので、野鳥に食べられて しまわないよう、心配な場合は防鳥ネットを張るなどの対策をします。 6月中旬頃に、緩効性の肥料を追肥をします。

夏の作業

ブルーベリーの果実

いよいよ、待ちに待った収穫のシーズンを迎えます。果実は徐々に、赤色から濃青色に変化します。完全に色づいて熟した果実から、1粒ずつ収穫しましょう。収穫が遅くなると、せっかくの果実が裂けたり落ちたりしてしまうので注意です。

ハイブッシュブルーベリー種の収穫は初夏に最盛期を迎え、ラビットアイ種では、真夏が収穫の最盛期になります。 果実が沢山収穫できたら、冷凍保存することも出来ます。

夏は株が乾燥しやすいので、特に鉢植えの場合は水やりに気を配ります。
株元の雑草を取り除き、害虫の駆除も忘れず行います。
もし葉の色が薄くなるなど株に元気がないときは、速効性の肥料を追肥しましょう。

秋の作業

ブルーベリーの紅葉

果実の収穫も終わり秋らしい季節になると、ブルーベリーの管理、作業は少なくなります。土が乾燥してきたら定期的に水やりをしますが、さほど頻繁に行う必要はありません。

ブルーベリーは、秋が深まるにつれて紅葉がはじまります。紅葉の色は鮮紅色、黄紅色、褐色など品種によって違いが ありますが、観賞用としても十分楽しめる美しさです。
紅葉が終わると、だいたいの品種で落葉しますが、ごく一部の品種では葉が残ることもあります。

11月頃、緩効性の肥料で元肥を施しましょう。
冬を迎えるにあたり、鉢植えの木は霜があたらないよう軒下などに鉢をとりこみます。


冬の作業

ブルーベリーにつくみの虫

ブルーベリーは、冬の間は休眠します。 厳しい寒さの中では冷害を受けることもありますが、春に元気に芽吹くためには 冬の寒さにあたることが必要なため、 鉢植えの木でも戸外でしっかりと冬の寒さに当ててやってください。 冷害を受けて枯れてしまった枝は、少し暖かくなってから剪定します。
水やりは、土の表面が乾いていたら軽くやります。 肥料はいりません。
春が近づいたら(2月下旬から3月中旬頃)、 木の剪定をしましょう。 剪定をしなくても果実を実らせることはできますが、やはり剪定してあげたほうが大きな果実がつきます。

3月中旬から下旬頃には、ブルーベリーの発芽が始まります。(品種によっては時期が前後します。)
緩効性の化学肥料で元肥を施し、株のまわりに おがくずやわらなどを敷き詰め、乾燥防止をしましょう。また、この時期は挿し木をする適期です。挿し木をすることで、育てているブルーベリーを増やすことができます。



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